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20年。

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3週間前、足の骨を骨折した小4年生の男子、
ぷくぷく君。
足がつけないので、松葉づえを貸したのだけれど、
あの若さでは珍しく、
なかなか松葉づえの使い方に慣れれなかった、ぷくぷく君。

ぷくぷく君は、名前の通り、ちょっとぽっちゃりしていて、ぷくぷくしている小4年生。

骨折して1週間目、レントゲンの係になったのも私で、
先生が来る間の待ちトークで、

この足だと外へはいけないね?
今週末のおやすみは何をして過ごすの?と聞いた。
もちろん、「うちの中でゲーム」とか、「うちの中で系」の答えを前提として聞いたのだけど、

しばらくして彼が答えたのは

どこかに、食べにいきたいな~

小4の、グルメおっさんのような返答に、めちゃうけた。

続けて、どこに食べに行くの?ときいたら、即答で
「くら寿司!!」だったのにも笑えた。

どんだけ食べるんだ?笑

そしてちっこい彼に、どこか同志にも似た感情を抱いた、
もちろん、「くいしんぼう」ってことで。

そして、3週間経って、固定除去する今日も、
私はぷくぷく君の固定の除去と、
レントゲンにあたった。

ぷくぷく君の撮影が終わり、
台からおろすときに、後ろからBOSSがくだらない声掛けで笑わせてきたので、
笑いながら、ぷくぷく君のところに寄っていったら、
なぜか、ぷくぷく君も笑っていた。

なんか面白いことあった?って聞いたら
「看護婦さんがわらってたから。看護婦さんはなんで笑っていたの?」
と聞いてきた。

おばさんの私から、ちっこいぷくぷく君に笑いが伝線した
なんでもないけどちっこい奇跡、
みたいなものに心が温かくなった。

この仕事も、来月末をもって一旦おやすみとなる。

学校を卒業して20年、
人が生まれるところから、
人が命耐えるところまで、

数えきれない生死のメイクドラマに居合わせて頂いた。
私が違う職についたら、
体験できていなかった宝物だらけだ。

今日、ぷくぷく君との、
ほっこりするやり取りの中で、
20年間のこの仕事で出会ってきた方々に感謝するとともに、
残された正職員の時間をめい一杯、
私らしく、患者さんと向き合おうと思った。

何度も何度も、やめてやるー!と思った仕事も、
やっぱり私には天職なんだなぁ。。。
しみじみ。





by shimamoyo28 | 2015-09-25 22:39 | 日々。
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